🕊 はじめに:知らない「+番号」からの着信、実は危険かも
最近、「+44」「+81」「+1」など、海外の国番号が表示された電話がかかってきたことはありませんか?
「誰だろう?」と折り返す前に、少し待ってください。
実は、こうした“国番号付き着信”を悪用した国際ワン切り詐欺やスプーフィング(発信者番号偽装)詐欺の報告が、世界中で増えています。
この記事では、主要な国番号と詐欺で使われやすい傾向、実際の事例、対策方法をまとめて解説します。
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📞 なぜ「国番号付きの電話」が狙われるのか?
● 海外番号は“信頼されやすい”
「国番号(+数字)」がつく電話番号は、一見すると“正式な国際電話”に見えます。
しかし、詐欺グループはこの“信頼感”を利用して、着信やSMSを装い、被害者を誘導します。
● 技術的には「どの国の番号でも偽装可能」
「スプーフィング(Caller ID Spoofing)」という技術を使うと、発信地を自由に偽装できます。
つまり、「+44(イギリス)」「+81(日本)」と表示されても、実際には全く別の国から発信されている可能性があります。
参考:Ofcom(英国通信規制機関)による警告 — 国外から英国番号を偽装した通話を規制強化中
Ofcom公式ページ
● ワン切り詐欺の仕組み
短く呼び出してすぐ切る → 相手が折り返す → 高額な国際通話料金が発生。
これが「ワン切り(one-ring scam)」と呼ばれる手口です。
米国や英国でも数多くの報告があります。
参考:The Guardian「ワンギリ詐欺で150ポンド請求されたケース」
Guardian記事
🌍 よく使われる国番号と詐欺傾向
🇬🇧 +44(イギリス)
傾向:スプーフィング通話・銀行詐欺・電話アンケート詐欺などで多用。
フランスやEU圏では「英国番号を装った国際詐欺」が増加中。
🇯🇵 +81(日本)
傾向:海外から日本の番号を偽装するケースも報告。
日本国内では、外国からの自動音声通話(「未払い料金」「宅配便不在」など)も増加。
🇺🇸 +1(アメリカ・カナダ)
傾向:最も多い国際詐欺番号。
「+1」からの着信を装い、折り返しを誘う詐欺・投資勧誘・音声自動応答詐欺が多発。
詳細は姉妹記事:「+1からの電話番号を着信拒否する方法」
🇩🇪 +49(ドイツ)・🇦🇺 +61(オーストラリア)
傾向:企業サポートを装うフィッシング電話、保険や宅配業者を偽る詐欺が増加。
🧠 詐欺の具体的手口(実例)
ワン切り課金型
折り返すと自動音声が流れ、国際料金が発生。
銀行・公的機関を名乗るスプーフィング
「こちらは○○銀行です」「不正アクセスがあります」と不安を煽る。
表示される番号は本物そっくりでも、実際は偽物。
宅配・未払い通知型SMS
「荷物を受け取れませんでした」「支払い未完了です」などのSMSでURLへ誘導。
AI音声詐欺
海外で増加中。家族や知人の声をAIで再現し、「助けて」「送金して」と誘導。
🔎 見分けるためのチェックリスト
✅ 心当たりのない海外番号(+数字)からの着信は出ない
✅ ワン切り・ミスコールには絶対折り返さない
✅ 不安を煽る内容(警察・銀行・未払い等)は一度電話を切り、自分で公式番号に連絡
✅ 不明なSMS・URLは開かない
✅ スマホ設定で「国際電話の制限」「不明番号ブロック」を有効化
✅ 迷惑電話対策アプリ(Truecallerなど)を活用
🔐 被害を防ぐ具体的対策
応答しない・折り返さない:まずは出ないのが鉄則。
キャリアに通報:不審な番号は携帯会社へ報告。
通話明細を定期確認:不正課金を早期発見。
周囲への注意喚起:高齢者・学生など、詐欺被害に遭いやすい層へ共有。
公式情報を定期チェック:警察庁・総務省・Ofcomなどが警告を発信しています。
日本警察庁の公式案内:サイバー犯罪・国際電話詐欺注意喚起
🧩 まとめ:国番号の知識が、あなたを守る
国際番号の「+44」「+81」「+1」などは、
正規の国番号であると同時に、**詐欺グループにも悪用されやすい“ツール”**です。
電話がかかってきたとき、
「折り返す前に一呼吸」。
この習慣が、数千円〜数万円の被害を防ぐ第一歩になります!
最近、+1から始まる電話番号からの着信が増えていませんか?これは、アメリカやカナダなどの国際電話の番号で、迷惑電話や特殊詐欺の可能性が高いですのでご注意ください。この記事では、+1から始まる電話番号(国際電話)を着信拒否する[…]