安部榮四郎紙業略年譜
明治35年 | 島根県松江市八雲町岩坂に生まれる。 |
大正元年 | 少年時代より家業の紙仕事に従事する。 |
昭和6年 | 柳宗悦氏との面接を動機にはじめて出雲民芸紙を創作する。 |
〃 7年 | 大毎・東日両新聞社主催の産業美術運動民芸品展覧会で民芸賞牌を受賞。 |
〃 8年 | ハワイに開催の日本民芸展に雁皮紙その他を出品する。 はじめてドイツ、イタリア、米国へ輸出する。 |
〃 9年 | 東京資生堂で初めて個人展を開く。バーナード リーチ氏来訪 |
〃 19年 | 農商大臣より出雲民芸紙の技術保存を認定される。 |
〃 20年 | 「出雲民芸紙の由来」を刊行する。 |
〃 23年 | 第1回島根県文化賞を受賞。 |
〃 27年 | 民芸紙創業20周年を記念し「出雲の紙」を刊行する。 高松宮様山陰地方ご旅行の途次、民芸紙工場および安部家の展示品をご視察になる。 |
〃 28年 | 常陸宮様山陰地方ご旅行の途次、民芸紙工場および安部家の展示品をご視察になる。 写真 松江駅にて(バーナード・リーチ、柳宗悦) |
〃 29年 | 5月 全国農村工業輸出振興展で農林大臣賞を受賞。 9月 着色模様和紙の製造法特許となる。特許番号(第21629号) 11月 島根県教育委員会より、教育功労者として表彰される。 文化の日に中国新聞社(広島)より、中国文化賞を受賞。 12月 「出雲民芸紙」を刊行する。 |
〃 31年 | 4月 黄綬褒章を受く。また紙業40周年を記念し「出雲民芸譜」「出雲民芸紙」 特製本「紙すき40年」を刊行する。 10月 日本発明協会より、発明優秀賞を受賞。 |
〃 33年 | 4月 米国シアトル市で開催された第7回国際貿易見本市で賞を受賞。 |
〃 34年 | 写真 棟方志功(新築の襖画書きに) |
〃 35年 | 9月 島根県無形文化財として認定を受ける。 奈良正倉院宝物紙の調査を宮内庁長官より依託を受ける。 12月 日本の紙およびパルプ工業界に1948年創定されたマードック賞を受賞。 |
〃 38年 | 12月 「紙すき50年」を刊行する。 |
〃 39年 | 2月 東京で「紙すき50年」出版を記念して「出雲和紙50年展」を開催。 |
〃 40年 | 1月 沖縄那覇市の沖縄タイムス社の主催で「和紙展」を開く(また53年1月に第5回の作品展を開く)。 |
〃 42年 | 11月 「雁皮染紙」日本民芸館賞を受賞。 |
〃 43年 | 3月 国の重要無形文化財「雁皮紙製作技術保持者」として指定を受ける。 |
〃 44年 | 8月 ご来県の常陸宮同妃両殿下には、民芸紙工場および安部家に和紙参考品の展示室をご視察になる。 |
〃 45年 | 1月 卓越せる技能者として労働大臣表彰と優秀技能賞を受ける。 10月 ヨーロッパ各地を視察する。 |
〃 46年 | 9月 全国手すき和紙連合会より、特別表彰を受ける。 |
〃 47年 | 4月 勲四等瑞宝章を受ける。 東京で「和紙三昧」を刊行する。 |
〃 49年 | 4月 東京で「出雲和紙鑑」を刊行する。 10月 フランスで「夢のパリ展」を開く。 写真 弘前にて(日本民芸協会全国大会) |
〃 50年 | 4月 東京で「和紙巡歴」を刊行する。 写真 ニューヨーク ロックフェラー家にて |
〃 51年 | 10月 米国ニューヨーク・ロスアンゼルス・サンフランシスコの美術館で「和紙展」を開催。 |
〃 53年 | 写真 那覇市首里儀保町にて |
〃 54年 | 1月 那覇で「沖縄の芭蕉紙」を刊行する。 |
〃 55年 | 5月 中華人民共和国北京市の中国美術館で「日中友好文花展」を開催。 写真 日中友好文化展(北京にて) |
〃 57年 | 10月 島根国体にご来県の天皇陛下の御前にて手漉紙を抄造する。 |
〃 58年 | 財団法人 「安部榮四郎記念館」開館 |
〃 59年 | 急逝(12月18日) |